ベースのエフェクターとは?種類と最初の1台の選び方、つなぎ方も解説!

bass-effector 楽器・音響機器

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ベースを始めて数か月たつと、ギターの人が足元に並べている箱が気になってきます。あれがエフェクターで、ベース用もあります。

ベースのエフェクターとは何をする機材か、ギター用との違い、種類、最初の1台の選び方、つなぎ方と電源まで、楽器店とベース専門誌が公開している説明をもとに書きます。

  1. ベースのエフェクターとは?ギター用と何が違う?
    1. エフェクターは音を加工する箱。ベースとアンプの間につなぐ
    2. ギター用との違いは、低音をそのまま通すかどうか
    3. ベースにエフェクターは必要?無くても演奏はできる
  2. ベースのエフェクターの種類は大きく5つ
    1. 整える系(コンプレッサー、イコライザー、プリアンプ)
    2. 歪み系(オーバードライブ、ディストーション、ファズ)
    3. 揺れもの(コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ)
    4. 空間系(リバーブ、ディレイ)はベースでは使いどころが限られる
    5. フィルター系(ワウ、エンベロープフィルター)
  3. コンパクトとマルチ、最初の1台はどちらがいい?
    1. 1つの音を確実に出すならコンパクト
    2. 家でいろいろ試すならマルチ。1万円台で数十種類入る
  4. 最初に買うなら、プリアンプかコンプレッサーから
  5. エフェクターのつなぎ方と電源。ここでつまずく人が多い
    1. ケーブルはエフェクターの台数+1本要る
    2. 電源は9V電池かパワーサプライ。挿しっぱなしで電池が減る
    3. つなぐ順番は「整える→歪み→揺れもの→空間系」
  6. ベースでエフェクターを使うときの注意点
    1. 音痩せ。間に機材が増えるほど低音が細くなる
    2. かけっぱなしにしない。曲の間奏やソロで使う
    3. 機材が増えるほど、本番のトラブルも増える
  7. ベースのエフェクターは「整える1台」から始めよう

ベースのエフェクターとは?ギター用と何が違う?

Tech21 SansAmp Bass Driver DI V2 ベース用プリアンプ

エフェクターは音を加工する箱。ベースとアンプの間につなぐ

エフェクターは、楽器の音に変化を加える機材です。ベースとアンプの間にケーブルでつなぎ、足で踏むスイッチで効果のオンとオフを切り替えます。足で踏む形なので「ペダル」「コンパクトエフェクター」とも呼ばれます。

音を歪ませる、音量のばらつきをそろえる、音を揺らす、残響を付ける、といった変化を1台につき1種類(マルチエフェクターは複数)加えられます。

ギター用との違いは、低音をそのまま通すかどうか

ギター用のエフェクターもベースにつなげます。ただし、ギター用はベースの低い音域を想定していないため、効果をかけると低音が細くなることがあります。

ベース用は、低音域にも効果がかかるか、低音をそのまま通す設計になっていて、ベースらしい太い音を保てます。サウンドハウスのベース初心者講座でも、この点がベース用とギター用の違いとして書かれています。

ベースにエフェクターは必要?無くても演奏はできる

必ず要るものではありません。ベースをアンプに直接つなぐ「アン直」で演奏するベーシストは今も多く、バンドの土台を支える役割は本体の音だけで果たせます。

それでもベース用エフェクターがたくさん売られているのは、「音量をそろえる」「どのスタジオでも同じ音を出す」といった、音を大きく変えるのではなく整える用途で使う人が多いからです。

ベースのエフェクターの種類は大きく5つ

ベースで使うエフェクターを、効果の種類で5つに分けました。最初に覚えるなら、上の2つで足ります。

系統 代表的な種類 何が起きるか ベースでの出番
整える系 コンプレッサー、イコライザー、プリアンプ 音量をそろえる、音の帯域を調整する いちばん多い
歪み系 オーバードライブ、ディストーション、ファズ 音を歪ませて荒くする ロック、メタル、ソロ
揺れもの コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ 音を周期的に揺らす 曲の一部で使う
空間系 リバーブ、ディレイ 残響や山びこを付ける 少ない
フィルター系 ワウ、エンベロープフィルター 「ワウワウ」と音色が動く ファンク、ソロ

整える系(コンプレッサー、イコライザー、プリアンプ)

コンプレッサーは、大きい音を抑えて小さい音を持ち上げ、音量をそろえます。ベースは弦が太く音量がばらつきやすいので、指弾きやスラップの音の粒をそろえる目的で、ベースではいちばん使われるエフェクターです。

イコライザーは低域、中域、高域の量を調整します。プリアンプは、アンプの中の音作りをする部分だけを箱にしたもので、イコライザーに加えて軽い歪みや、PAに直接送るDI機能を持つ物が多くあります。ライブハウスやスタジオでアンプが違っても、いつもの音を出しやすくなります。

歪み系(オーバードライブ、ディストーション、ファズ)

音を歪ませるエフェクターで、歪みが軽い順にオーバードライブ、ディストーション、ファズと呼びます。境目はあいまいで、機種ごとの音の傾向で分けられていることもあります。

ベースで強く歪ませると音の輪郭がぼやけて、バンドの中で埋もれます。ベース用の歪みには、原音と歪んだ音を混ぜる割合を決めるつまみが付いている物が多く、原音を残して使います。

揺れもの(コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ)

音を周期的に揺らすエフェクターです。コーラスは音に広がりが出て、少人数のバンドやベースソロで音の存在感が増します。フェイザーとフランジャーはうねりが強く、トレモロは音量が周期的に上下します。

効果がはっきり出るぶん使いどころは限られ、曲の一部で使う「飛び道具」の扱いが中心です。

空間系(リバーブ、ディレイ)はベースでは使いどころが限られる

リバーブは部屋やホールの残響を、ディレイは山びこのような遅れた音を付けます。低音に残響を付けると音像がぼやけるため、ベースではあまり使いません。使うなら、ベースだけになる間奏やソロに限ってかけます。

フィルター系(ワウ、エンベロープフィルター)

「ワウワウ」と音色が動くエフェクターです。足で踏み込む量で変わるペダル型と、弾く強さに反応して自動で動くエンベロープフィルターがあります。ファンクやスラップと相性がよく、これも曲の一部で使うことが多い種類です。

コンパクトとマルチ、最初の1台はどちらがいい?

ZOOM MS-60B Plus ベース用マルチエフェクター

エフェクターには、1台に1種類の効果が入ったコンパクトと、1台に何十種類も入ったマルチがあります。

1つの音を確実に出すならコンパクト

操作がつまみ数個で単純で、小さく、ほかの機種と自由に組み合わせられます。「コンプレッサーだけほしい」「この機種の歪みがほしい」と目的が決まっている人向きです。1台1万円前後からで、定番のプリアンプは3〜4万円します。

家でいろいろ試すならマルチ。1万円台で数十種類入る

1台にコンプレッサーから歪み、揺れもの、アンプの音を再現する機能まで入っていて、電源も1つで済みます。どの効果が自分に要るのか分からない段階では、マルチで一通り試してからコンパクトを買うほうが無駄が出ません。

ZOOMのMS-60B Plusは、コンパクトと同じ大きさの箱にベース用の効果が97種類入って、2026年9月時点のAmazonで14,600円前後です。楽器店や講師の記事で「最初のマルチ」として挙げられることが多い機種です。

最初に買うなら、プリアンプかコンプレッサーから

BOSS ODB-3 ベース用オーバードライブ

ベース講師や楽器店の記事で「最初の1台」に挙がる順番は、だいたい次のとおりです。

1番目はプリアンプです。TECH21のSansAmp Bass Driver DIは、国内でいちばん使われている定番で、音の芯を作りながら軽い歪みも付けられ、DI機能でライブのPAにも直接送れます。2026年9月時点のAmazonで4万円台と高めですが、中古も多く出回っています。

2番目はコンプレッサーです。EBSのMultiCompのように、つまみが少なく初心者でも扱える機種が定番に挙がっています。

3番目は歪みです。BOSSのODB-3はベース用オーバードライブの定番で、原音と歪みの混ぜ具合を調整でき、バンドの音になじみやすい歪みです。2026年9月時点のAmazonで16,000円前後でした。

値段は変わるので、買うときは商品ページで確かめてください。最初から3台そろえる必要はなく、まず1台をひと月使ってから次を決めるほうが、使わない機材が増えません。

エフェクターのつなぎ方と電源。ここでつまずく人が多い

買った後の話は、種類の説明にくらべて書かれている記事が少ないところです。ベース・マガジンの初心者向け連載にある内容をもとに整理します。

ケーブルはエフェクターの台数+1本要る

ベースとアンプの間にエフェクターを入れるので、これまで1本で済んでいたシールドケーブルがもう1本要ります。複数台を直列につなぐなら、エフェクター同士をつなぐ短い「パッチケーブル」を足して、合計で台数+1本です。

電源は9V電池かパワーサプライ。挿しっぱなしで電池が減る

コンパクトエフェクターの多くは9Vの角形電池(006P)か、外部電源(パワーサプライ)で動きます。電源スイッチは無く、入力側にケーブルを挿すと電源が入ります。

弾いていなくてもケーブルを挿したままだと電池が減るので、使い終わったら入力側のケーブルを抜いてください。パワーサプライを使うときは、各機種の説明書でプラグの極性と消費電流を確かめ、合計の電流を供給できる物を選びます。

つなぐ順番は「整える→歪み→揺れもの→空間系」

順番に決まりはありませんが、目安があります。コンプレッサーやプリアンプ、歪みのように音の土台になる物を前に、コーラスなどの揺れものとリバーブなどの空間系を後ろにつなぐと、音がまとまりやすくなります。

ベースでエフェクターを使うときの注意点

音痩せ。間に機材が増えるほど低音が細くなる

ベースとアンプの間に機材とケーブルが増えるほど、信号が少しずつ劣化して低音が細くなります。使わない機材は外し、ケーブルは必要な長さにしてください。

かけっぱなしにしない。曲の間奏やソロで使う

音を大きく変える歪みや揺れものを曲の頭から最後までかけると、ベースが曲を支えられなくなります。ベースだけになる間奏やソロで踏む、という使い方が基本です。

機材が増えるほど、本番のトラブルも増える

電池切れ、ケーブルの断線、踏み間違いは、台数に比例して起きます。ライブ前に電池を替え、家でつないだ状態のまま持ち運べるエフェクターボードにまとめておくと、本番で慌てません。

ベースのエフェクターは「整える1台」から始めよう

ベースのエフェクターとは、ベースとアンプの間につないで音を加工する機材で、ギター用と違い低音を太いまま通します。無くても演奏はできますが、音量をそろえるコンプレッサーや、どこでも同じ音を出せるプリアンプは、初心者ほど助けになります。

迷ったら、1万円台のマルチで効果を一通り試してから、プリアンプかコンプレッサーを1台選んでください。ケーブルは台数+1本、電池は使い終わったらケーブルを抜く、この2つを守れば、買った日から使えます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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